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●0歳~36ヶ月前後のモンテッソーリ教育●

 0歳~3歳は長い一生の出発点の時期です。この時期は無意識の状態から始まります。無意識ですから記憶には残りません。しかし、この記憶に残らない時期が人生の中でもっとも吸収力の強い時期です。その後何十年かけても絶対い達成できないような様々な事柄をいとも簡単に、努力することなしに成し遂げていくことができる時期です。

 この時期にはさまざまな発達の課題が現れます。首が据わるようになったり、歩くことができるようになったり、しゃべることができるようになったりすることです。この発達の課題には、時期と順番があらかじめプログラムされたものとして子供の中にあります。しかも、私たち大人が教え込んだり、訓練したりして発達を遂げさせるのではなく、子どもに内在する「自己教育力」を環境に注ぎ込むことによって発達はなされていきます。

 この肉体、精神両面での発達が健やかになされていくためには、子どもは誕生した社会に「適応」していくことが必要です。「適応」は「0~3歳」のキーワードといってもよいでしょう。適応を可能にする条件として、私たち大人は「子どもを受容」することが大切になります。受容されることによって、子どもには「基本的信頼感」、つまり人と結びつく力が築かれるのです。

 保育士が温かく見守る中で絵本を読んでもらったり、お気に入りの教具や玩具で遊んだり、必要な時に必要なだけ抱っこやおんぶをしてもらいます。保育士との豊富な関わり合いの中子どもたちは安心して過ごす保障がされています。それによりこの時期に大切な基本的信頼関係の土台作りをしています。

●0歳~36ヶ月前後の敏感期と発達の課題●

運動の敏感期

(歩く 手を使う)

自分の意思で

動かす事ができる身体

言葉の敏感期

(特に話し言葉)

言葉に気付きコミュニケーションをとることができる

感覚の敏感期

(五感で感じる)

感覚器官を通して感じ取った

経験を溜め込む

意識の芽生え

無意識だった精神が

意識づいてくる

基本的信頼感(環境への信頼)を築くための環境

大好きな先生とのコミュニケーションや少し大きな子どもたちが優しく受け入れてくれる環境がある事で『私はココにいていいんだ』と受容されている事を感じとり、環境への信頼感が育ちます。

基本的信頼感(自己への信頼)

自分の意志通りに体を動かす事が出来るようになると、赤ちゃんは『私は出来る!』と自分自身を信頼する精神が育つようになります。それを自己への信頼といい、前項の環境への信頼と共に育つことで、子どもは自らの意志で自発的に環境に関わっていけるゆける能動的な活動者になります。その為に、その時期の子どもが扱える用具を準備し環境整備します。

 

粗大運動の発達の援助を促す活動の環境の一部紹介

微細運動の発達の援助を促す活動の環境の一部紹介

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